板津じいちゃんガンバの会 代表
知覧特攻平和会館初代館長でいらっしゃる板津おじいちゃんこと、板津忠正さんは、何十年にもわたり、ご自身が体験された戦争、なかでも神風特別攻撃隊がどのようなものであり、どのような方々が、どのようなお心で飛び立っていかれたかを、一途に伝え続けている方です。
私を含め、ほとんどの日本人が戦争を知らない世代となり、戦後を生きた先人たちのご尽力の賜物である豊かさを享受している現代に、命がけで65年前の事実をありのままに伝え続けようとされてきた板津おじいちゃんを私は敬愛してやみません。
しかしそんな板津おじいちゃんも85歳を過ぎ、直接、お話を伺い、お話を伺ったひとりひとりの人間が、それぞれの価値観や人生観に、自分なりにその事実を刻んでいく機会をいただくことは少しずつ少なくなっているように思います。
そこでこのたび「板津おじいちゃんガンバの会」という名称で、ほんの少しでも板津おじいちゃんの活動を応援し、今まで語られたお話を資料化し、より多くの方々に触れていただく機会を提供できればという思いでこのようなホームページを開設させていただく運びとなりました。
ここに掲載させていただいた手紙や写真、板津おじいちゃんの半生をどのように受け止められるかはご覧になったおひとりおひとりに委ねられています。そして「板津おじいちゃんガンバの会」は、このＨＰの開設により、板津忠正さんがますます健やかで、板津おじいちゃんだけにしか語れない事実をずっと伝え続けて下さることを祈念しております。
あらゆる世代の方々に板津おじいちゃんの活動を知っていただければ幸いです。
2010年10月1日 板津じいちゃんガンバの会 代表 安田照幸
板津じいちゃんガンバの会 ホームページ管理人
板津さんのことを皆さんに知っていただきたいと思ったのは、板津さんの「今の平和は多くの尊い人の犠牲の上にある、だからみんなでその平和を守ってほしい、親が子を殺し子が親を殺すような社会にしてはいけない」。そんな想いに触れたことがきっかけでした。
私たちと板津さんとの出会いは、2002年（平成15年）12月。 板津さんは78歳でした。
私たちは、とある会合で世界平和について考える機会がありました。世界平和といわれても何だか「ピン」とこない中、国のために自分の命を犠牲にする元特攻隊員の板津さんの話を目にします。「そうだ、板津さんに会えば、何か世界平和についてヒントが得られるかもしれない！」そんな想いで板津さんとお会いすることとなりました。小柄な板津さんは、正座したまま背筋をピンと伸ばし、当時のことを振り返りながら、今に至るまでの話を静かにしてくれました。
板津さんは、全国を巡り遺品を集め、特攻の語り部として「友の詩」を語り続けてきました。私たちは、板津さんがなぜ語り続けるのか、その想いにふれたとき、この想いは、次の世代に伝えたい、板津さんが生きているうちに残しておきたい、そんな気持ちになりました。そして板津さんに「じいちゃんの思いを残しておきたいから、私たちにそのお手伝いをさせてほしい」とお願いしました。こうしたことがありこのホームページを開設するに至りました。
このページにも出てきます知覧特攻平和会館には、板津さんが人生をかけて集めた遺品や遺影がたくさん展示してあります。
知覧特攻平和会館 〒897-0392 鹿児島県南九州市知覧町郡17881番地 TEL0993-83-2525 FAX0993-83-4859
私自身、おじいちゃんとの出会いが切っ掛けで二人の息子（17歳と15歳）と一緒に知覧特攻平和会館に行きました。息子はどう感じたか詳しく聞きませんでしたが、私は、自分が洗われているような感じになりました。子どもたちが大人になったらまた一緒に行きたいと思います。
今でもそうですが、なぜか板津さんと会うと背筋が伸びて心がピリットします。何気ない平和の中で過ごしていると、ちょっとしたことでしょんぼりしたりつまずいたりしますが、改めて多くの方の犠牲の上に今の平和があることを知ると、くよくよできないなあ、「よし頑張ろう」と、そんな気持ちが湧いてきます。皆様が板津さんの話を聞いていただくことで、「がんばっていこう」と、少しでも思っていただけましたら幸いです。
ホームページ管理人 川田幸久
管理人へのお問合せはこちらから！ganba@itatsutadamasa.jp
板津じいちゃんガンバの会の仲間
安田照幸、石川幹人、大原学、川田幸久、谷口正人、山下寛高、今津邦博、大棟耕介、笠原英夫、加藤幸人、北村篤司、木村陽一、篠原隆志、柴田幸雄、巣山公康、中西幹夫、成田康文、新田治郎、二部登志也、林英樹、堀田博泰、前田清孝、村田達哉、安井智英、安田智雄、高橋典子、田島陽介、下村直資 （順不同）
PS、板津じいちゃんガンバの会は、板津じいちゃんの話を聞いて思いにふれたひとが中心に集まっています。